別れ話のとき、彼はすごく落ち着いてた。
声も荒げないし、責めもしない。分かった、って一言だけ。あまりに堂々としてるから、あぁ、この人はもう平気なんだな、って思った。
一週間後。共通の友達から聞いた。彼、あれから毎晩飲んでるらしいよ、って。
は?あの顔で?
獅子座の男の人は、崩れる姿を絶対に見せない。別れの場でもそう。傷ついてないふりを、最後までやりきる。
だから、復縁を考えるときに、いちばん読み違えるの。彼、平気そうだったから無理かな、って。まったく逆のことが起きてる場合がある。
獅子座が別れを受け入れるとき、何が起きてるか
傷ついた顔を、見せずに退場する
獅子座にとって、フラれるって、王座から引きずり降ろされるのと同じ体験なの。
自尊心が、根っこから揺らぐ。しかも、それを認められない。認めたら、二重に負けた気になるから。
だから、平然と受け入れる。分かった、と言って、きれいに去る。あの潔さは、器の大きさっていうより、ぼろぼろの姿を見せたくない一心のほう。
去った後の彼は、たぶん、あなたが想像してるよりずっと落ち込んでる。
プライドが、思い出より先に立ちはだかる
ここが、復縁のときの最大の壁。
獅子座の中で、まだ好きって気持ちと、いまさら戻れるかっていうプライドが、真っ向からぶつかるの。
好きなだけなら、戻る。でも、その前に、みっともなくないか?っていう検問がある。
一度フラれた相手に自分から連絡するのは、彼にとってかなりの敗北。だから、気持ちがあっても動かない期間が、けっこう長く続く。
冷却期間、どのくらい置くのが妥当か
目安は、二か月から三か月
数字を先に置いておくね。獅子座相手なら、だいたい二か月から三か月。
一か月だと、まだプライドの傷が生々しい。この時期に連絡すると、彼は身構える。強がりモードが全開で、素っ気ない返事しか返ってこない。
半年を超えると、今度は別の問題が出る。獅子座は切り替えが早い星座だから、新しい世界に移動しちゃってることがある。
傷が乾いて、でもまだ思い出が近い。その窓が、二か月から三か月あたりなの。
ただし、日数より状態のほう
とはいえ、カレンダーで測るのは、あんまり意味がない。
見るべきは、彼の自信が回復してるかどうか。
獅子座は、自分の調子がいいときにしか、過去を振り返れないの。しょげてる時期は、思い出す余裕がない。仕事が持ち直した、周りに褒められた、そういう追い風が吹いてるときに、ふっとあなたのことを思い出す。
だから、期間を数えるより、彼の状況を見たほうが早い。
別れ方によって、必要な時間が変わる
これも押さえておいて。
彼を人前で恥をかかせた形の別れだったなら、期間は長めに要る。プライドの傷が深いから。
逆に、すれ違いとか、状況的な別れなら、もっと短くても動ける。
彼の面子がどれだけ削られたか。そこが、冷却期間の長さを決めてる。
冷却期間中に、やってはいけないこと
すがる連絡を、送る
これがいちばん、扉を閉める。
やり直したい、会いたい、寂しい。この手のメッセージを冷却期間中に送ると、獅子座は引くの。
なんでかっていうと、追われる側に立つと、彼の中でこっちの価値が下がっちゃうから。あの人たち、手に入るものより、手に入れにいくもののほうに燃える。
気持ちを押し込む時間、しんどいけどね。ここは耐えどころ。
SNSで、落ち込みを発信する
つらい、しんどい、みたいな投稿。これも避けたほうがいい。
獅子座は、暗さに引き寄せられない星座なの。同情で戻ることが、ほとんどない。
彼が惹かれるのは、輝いてる人。堂々としてる人。落ち込んでる姿を見せると、戻る動機じゃなくて、罪悪感が生まれる。罪悪感は、恋を復活させない。
共通の友達に、伝言を頼む
これも、けっこうやりがちなんだけど。
まだ好きらしいよ、って人づてに伝えるの。獅子座には、逆効果になりやすい。
自分の知らないところで話が回ってた、っていうのを嫌がるから。しかも、直接来ないんだ、っていう受け取り方をされることもある。
彼に届けるなら、まわりを経由しないほうがいい。
私が、三か月黙った話
送りかけたメッセージを、何十回消したか
正直に書くね。私、この三か月がほんとに苦しかった。
夜になると、指が勝手にトーク画面を開くの。文章を打って、消して、また打って。送信ボタンの手前で止まる。
一回だけ、寝落ちして誤送信しそうになって、飛び起きたこともある。心臓が痛かった。
待つのって、なんもしてないように見えて、ずっと戦ってるんだよね。
あのころ、友達に、なんで連絡しないの、って言われた。したいよ、めちゃくちゃ。でも、いま送ったら終わる気がしてた。
三か月目に送ったのは、たった一行
で、三か月経ったころ。彼の仕事が、ひと段落したらしいって聞いたの。
そのタイミングで、送った。
プロジェクト終わったって聞いた。おつかれさま。
それだけ。復縁の話も、会いたいも、なんにも書かなかった。
既読がつくまでの時間、息が浅かった。(無視されたら、もう終わりだな)って。
返信は、その日の夜に来た。
ありがとう。なんで知ってんの(笑)
笑ってた。あの絵文字を見た瞬間、なんか、力が抜けて、その場にしゃがみこんだ。三か月分の緊張が、いっぺんに抜けたの。
戻ったのは、そこから二か月後
そこから、すぐ復縁したわけじゃないの。
たまに連絡して、たまに会って。恋人の話は一切しない。ただ、楽しい時間だけ積んでいった。
彼が切り出したのは、二か月後。ごはんの帰り道に、ぽつっと。
もう一回、やってみる?
(そっちから言うまで、こんなにかかる!?)
でも、あとで分かったの。あの人、自分から言い出せる状態になるまで、ずっと準備してたんだって。かっこ悪くない形で戻るための助走に、二か月かかったってこと。
獅子座は、戻るときも、堂々と戻りたいの。
連絡していいタイミングの、見極め方
彼に、いいことが起きたとき
これが最適解だと思ってる。
仕事で成果を出した。何かを達成した。誕生日。そういう、彼が主役になれる出来事。
獅子座は、自分が輝いてるときに機嫌がいい。心に余裕がある。過去を懐かしむ余白もできてる。
その瞬間に、おめでとうが届く。効くの、これ。しかも、祝う形なら、すがってる感じにならない。
用件だけ、軽く送る
最初の一通は、恋愛の色をゼロにする。
借りてたものの話でもいい。共通の知人の近況でもいい。とにかく、返信しても危なくない内容。
獅子座に必要なのは、断らなくていい状況なの。重い球を投げると、彼は逃げる。軽い球なら、受け取れる。
一通目の目的は、会話を再開することじゃない。ここに連絡していい、って思ってもらうこと。それだけでいい。
あなたが、上を向いてる状態で送る
最後にこれ。いちばん本質かもしれない。
獅子座が戻ってくるのは、あなたが魅力的に見えたとき。
別れてから、なんか楽しそう。前より生き生きしてる。そういう気配を感じたとき、彼の中で、あれ?ってなる。
だから、冷却期間って、彼を待つ時間じゃなくて、こっちが立て直す時間なの。仕事でも、見た目でも、なんでもいい。三か月で、自分を面白くしておく。
その状態で送る一行は、同じ文面でも、まったく違う重さで届くから。
王様は、みっともなく戻れない
獅子座の彼は、たぶん、あなたのことを覚えてる。忘れてない。
でも、自分から連絡するのが、あの人たちには途方もなくハードルが高い。プライドが、いつも一歩前に立ってる。
だから、こっちがやるのは、追いかけることじゃなくて、彼が堂々と戻れる道をつくっておくこと。すがらない一行。祝う言葉。上を向いた自分。
その道さえあれば、あの人はたぶん、胸を張って歩いてくる。
