「別に」って言いながら、彼のスプーンがヨーグルトを7回かき混ぜてた。
数えてしまった、私。
男友達と映画に行った話をしただけ。そのあとの会話が妙にぎこちなくて、そのくせ本人は平常運転のつもりでいる。あの必死な平常運転が、いちばんバレてるんだって。
獅子座の男性のやきもち、本当に分かりやすい。分かりやすいのに、当時の私はまったく気づけなかった。冷たくなったと思って落ち込んでたんだから、我ながら鈍い。
やきもちの出方が、他の星座とはっきり違う
感情を隠そうとして、態度が全部語る
彼らは嫉妬している自分をかっこ悪いと思っている。だから口では認めない。
その代わり、口数が減る。返事が単語になる。急にスマホをいじりだす。そして、なぜかその日は妙に優しかったりもする。ちぐはぐ。
獅子座の男性は嫉妬を隠す才能がゼロ。隠そうとした瞬間から全部漏れている。
本人だけが、うまく隠せていると信じている。そこがちょっと愛おしい。
張り合いに出る、という独特の反応
これ、他ではあまり見ない。他の男性の話をすると、彼は自分の武勇伝を語りはじめる。
おれも昔さ、みたいな切り出し方で、まったく関係ない自慢が始まる。え、今その話。
比較対象として意識した瞬間、勝ちにいくのよ。可笑しいけど、あれは好意の裏返し。笑いそうになるのを我慢して聞いてあげてほしい。
沈黙の長さが、感情の大きさに比例する
軽いやきもちなら30分で戻る。深く刺さったときは半日黙る。
測るなら、そこ。言葉の内容ではなく、静かでいる時間の長さ。私はこれで彼の状態を読むようになった。だいたい当たる。
好き避けと、本当に嫌われている状態の分かれ目
ここを間違えると、痛い勘違いか、痛い見逃しのどちらかになる。両方やったことある。
二人だと素っ気ないのに、集団だと近い
好き避け中の獅子座は、この形が出る。二人きりだと敬語っぽくなる、目を合わせない、話が続かない。
それが飲み会になると、隣に座ってくるし、やたら話を振ってくる。人の目がある場所は彼のホームだから、そこでなら自然に振る舞える。
逆に、本当に興味がない相手には、集団の中でも距離が一定。近づきも遠ざかりもしない。この温度の平坦さが、けっこう正直な答えになっている。
避けるくせに、視線だけ追ってくる
あなたが誰かと話していると、視界の端に彼がいる。目が合った瞬間、慌てて逸らす。
この動きは隠せない。堂々としている人ほど、動揺したときの挙動が大きくなる。周りの友人が先に気づいて、にやにやしているパターン、めちゃくちゃ多い。
他の人には見せない不機嫌を、あなたにだけ出す
これ、最初は嫌われてると思った。でも逆だった。
彼が誰にでも見せている顔は、作った顔。素の不機嫌を出せるのは、心を許した相手だけ。むすっとした顔を向けられているなら、それはあなたが安全地帯に入っている証拠。
(この理屈に気づいたとき、私はカフェで一人でにやけてしまった。恥ずかしい。)
連絡だけは切れないなら、脈は残っている
態度は冷たいのに、LINEは途切れない。既読スルーはしない。誘えば来る。
本当に興味を失った獅子座の男性は、この糸を残さない。彼らは切るときは意外とばっさりいく。糸が残っているなら、まだ迷っているだけ。
やきもちを焼かせようとして、私が大失敗した話
他の男性の名前を出した夜
反応を見たくて、職場の男性の話をわざと詳しく話した。
彼は普通に笑って聞いていた。その日は何も起きなかった。
翌週から、連絡が減った。しかも、責める言葉はゼロ。ただ静かに距離が開いた。ぞわっとした。
獅子座の男性は、試されたと気づくと勝負を降りる。負ける可能性のある試合に出ない主義だから、駆け引きの土俵に上がってこない。上がらないまま、静かに離れる。あれは怖かった。
元に戻すのに、2ヶ月かかった
やったことは、まっすぐ好意を伝え直しただけ。あなたといるのが楽しい、他の人とは違う。
時間はかかったけど、戻ってはきた。ただ、あの2ヶ月は完全に無駄だった。自分で仕掛けて自分で消耗するって、なんなんだろうね。
心理学の講座で、意図的に不安を与える関わり方は関係の満足度を下げるという研究の話が出たとき、私は自分の顔を思い出して赤くなった。知ってたら、やらなかったのに。
彼のやきもちを、いい方向に転がす
認めさせようとしない
妬いてるの、と聞くと必ず否定する。100パーセント否定する。
その否定を崩そうとすると、話が拗れる。認めさせる楽しみは諦めて、気持ちのほうだけ拾う。
心配してくれてありがとう。これで十分。彼は否定したまま、機嫌だけ直る。矛盾しているけど、それでいい。
順位を言葉にして渡す
彼が不安なのは、自分の位置。だから位置を教えてあげると一瞬で静まる。
今日の話、あなたにいちばん聞いてほしかった。
これを言った日の彼、顔に出ないようにしてたけど、耳が赤くなってた。バレバレなんだよなあ。
好き避けしている彼には、逃げ道つきで近づく
真正面から詰めると固まる。用事のある接触から始める。
これ運ぶの手伝って、この店知ってる。何かを頼むと、彼は自然に喋りだす。手が動いていると口も動く人たちだから。
私が最初に彼と普通に話せたのは、飲み会の片付けを一緒にやったときだった。皿を運びながらの会話が、いちばん自然だった。
やきもちが重くなってきたら
可愛い範囲と、そうでない範囲
黙る、拗ねる、自慢しはじめる。ここまでは可愛いやきもち。
行き先を報告させる、友人と会うのを毎回止める、スマホを見せろと言う。ここからは別の話になる。星座の特徴として飲み込むものじゃないし、彼の愛情表現として説明する必要もない。
つらいと感じたら、信頼できる人に話す。ここは軽く扱いたくないので、はっきり書いておく。
説明疲れが始まったら、伝えていい
毎回釈明するのに疲れる日が来る。私は来た。
そのときは我慢せずに言う。信じてもらえないのが悲しい。責める言い方じゃなく、悲しいという感情で渡すと、彼はちゃんと受け取る。獅子座の男性は、あなたを傷つけている自覚が芽生えると、驚くほど素直に態度を変える。守りたい人だから。
あのヨーグルトを7回かき混ぜていた彼は、今も嫉妬を認めない。
先週も、別に、と言いながら、私のコーヒーに勝手に砂糖を3杯入れていた。甘すぎて飲めなかった。
指摘したら、あ、と小さく言って、黙って自分のと交換してくれた。あの不器用さ、たぶん一生直らないんだろうな。
