自分は女友達と平気で飲みに行くくせに、私が男の同僚と昼飯を食べた話をしたら黙り込んだ。
は。
声に出そうになって飲み込んだ。あの理不尽さ、思い出すと今でも軽くイラっとする。どの口が言ってんの、っていう…
獅子座の男性を好きになった人の多くが、この壁にぶつかる。派手に見えるのに束縛してくる。よそで愛想がいいのに、こっちには厳しい。矛盾してるようで、実は一本の線でつながっていた。
浮気性に見える行動の、中身を分解する
本当に浮気しているのか、そう見えているだけなのか。ここが混ざったまま責めると、話がややこしくなる。
誰にでも優しいのは、営業じゃなくて習性
獅子座の男性は、その場の全員を楽しませたい人。落ち込んでる子がいたら声をかけるし、輪に入れてない子がいたら話を振る。
それを見た側は、口説いてるように見える。実際、勘違いされる回数が異様に多い。彼らはそこに無自覚。
獅子座の彼が優しいのは、あなたが特別だからじゃなく、その場が舞台だから。
これを知ったとき、私はちょっと寂しくなった。同時に、疑う回数が減って楽にもなった。
本命への態度は、はっきり違う
全員に愛想がいいけど、扱いは同じじゃない。
本命には、面倒な話をする。仕事の愚痴、体調、家族のこと。彼らは弱い部分を見せる相手を厳しく選ぶ。楽しい顔だけ見せている相手は、その他大勢の席にいる。
だから判断するなら、優しさの量じゃなくて、かっこ悪い話をされているかどうか。ここ、けっこう確実な物差しになる。
本気の浮気に走るときの引き金
褒められなくなったとき。これが圧倒的に多い。
家で存在を認められない状態が続くと、彼らは認めてくれる場所を探しはじめる。体の話より先に、自尊心の話。
承認が足りない獅子座は、驚くほど簡単に外へ流れる。冷たい言い方だけど、これは事実として置いておきたい。だからといって、浮気された側が悪いなんて話には絶対ならない。そこは分けて考える。
独占欲が強いのに、なぜ自分は自由なのか
ここが本題。理屈が分かると、腹の立ち方が変わる。
あなたを、自分の物語の一部として見ている
彼らの中では、恋人は隣に立つ人であると同時に、自分の判断が正しかったことの証明でもある。
その人が他の男に興味を持つかもしれないという想像は、彼の中で選択を否定される場面に変換される。恋敵への嫉妬というより、自分の目が疑われる恐怖に近い。
めんどくさい。でも、そう考えると急に人間くさく見えてくる。
自分の行動は、彼の中で無害と分類されている
彼は自分の誠実さを疑っていない。友人と飲むのは友情であって、恋愛感情はゼロだと本気で思っている。実際にゼロの場合も多い。
問題は、あなたから見て同じに見えないこと。彼は自分の内側が見えているから安心していて、あなたは外側しか見えないから不安になる。この情報の差が、そのままズレになっている。
束縛の言葉は、たいてい遠回しに来る
やめろ、とは言わない。プライドが邪魔するから。
代わりに、あの人と仲いいんだね、と軽く言う。急に不機嫌になる。連絡が短くなる。
私は最初これを読み違えて、何度も気まずい夜を過ごした。ストレートに嫉妬を口にできない人だと知ってからは、あの遠回しの一言が可愛く見えるようになった。まぁ、面倒なのは変わらないけどね。
嫉妬されたとき、どう返すと収まるか
否定より先に、位置を確認させる
何もないよ、だけだと足りない。彼が知りたいのは事実じゃなくて、自分の場所だから。
ただの同僚だし、そういう話をしたいのはあなたとだけ。
この一言で、驚くほど静かになる。単純だなと思うけど、彼らの不安はそこにしかない。
嫉妬を煽ると、一発で崩れる
他の男の名前を出して反応を見る。効果はある。あるけど、代償が大きい。
獅子座の男性は、試されたと気づいた瞬間に興味を失う。負ける可能性のある試合には参加しない性質が、ここでも出る。
私は一度やった。彼はその日、何も言わずに笑っていた。翌週から連絡が減った。あのときの静かな引き方、けっこう怖かった。
彼の行動が気になるときは、感情で伝える
その飲み会やめて、と言うと反発する。命令されるのが心底嫌いだから。
心配になっちゃうから、終わったら連絡ちょうだい。これなら通る。頼まれごとに変換すると、彼は素直に動く。同じ内容でも、形が違うだけで結果が変わる。
心理学の講座で、要求の出し方を変えるだけで受け入れられる率が変わるという話を扱ったとき、私はまさに彼の顔を思い浮かべていた。
浮気を防ぐ、というより関係を保つ話
監視で防げるものじゃない。もっと日常の側にある。
ほめる場所を、他人に取られない
外で褒められて家で褒められない状態が、いちばん危ない。
褒めるといっても大げさなことじゃなくて、今日の服いいね、その判断さすがだね、みたいな粒の小さいやつ。頻度のほうが効く。
彼が満たされていると、外の誘いへの反応が明らかに鈍る。うちの彼は、飲み会の途中で帰ってくる日が増えた。理由を聞いたら、なんか早く帰りたくなった、と言っていた。あれは嬉しかった。
疑いを言葉にしすぎない
毎回問い詰めると、彼は説明することに疲れる。疲れると、正直に話す意味を見失う。
気になることは、回数を絞って一度だけ真剣に聞く。真面目な顔で聞かれると、彼はごまかさない。獅子座の男性は嘘が下手だし、堂々としていたい人だから、正面から向き合われると隠しきれない。
あなたにも世界があると見せる
彼だけを見つめている状態が続くと、彼は安心して緩む。緩んだ結果、外に目が向く。
友人と出かける、趣味に打ち込む、自分の予定を優先する日を作る。それを見た彼は、少しそわそわしはじめる。
駆け引きのつもりでやると失敗するけど、本当に自分の生活を回していると自然にこうなる。私は仕事が忙しかった時期に、彼の連絡が急に増えたのを覚えている。
我慢する範囲を、自分で決めておく
束縛が生活を削りはじめたら、別の話
友人と会うことを毎回責められる、行き先を報告させられる、スマホを見せろと言われる。
これは嫉妬ではなく支配。星座で説明する話じゃないし、彼の可愛い一面として飲み込む必要もない。信頼できる人に話して、必要なら距離を取る。ここは軽く扱いたくない。
浮気を許すかどうかは、性質と切り離す
獅子座だから仕方ない、で自分を納得させないほうがいい。星座は行動の傾向を教えるだけで、誰かを傷つけていい理由にはならない。
許すか、離れるか。決めるのはあなた。彼の性質を理解することと、あなたが傷ついていい理由は、まったく別の場所にある。
うちの彼は今も女友達と飲みに行く。私も男の同僚と昼を食べる。
違うのは、帰ってきてから全部喋るようになったこと。誰がいて、何を食べて、どうくだらなかったか。聞いてもいないのに話してくる。
あの黙り込んでいた夜から、ずいぶん遠くまで来たなと思う。
