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獅子座男性が追いかけたい女性の特徴と冷める瞬間の差

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深夜のタクシーの中だった。結婚式の帰りで、みんな酔っていた。
隣に座っていた獅子座の友人が、窓の外を見ながらぽつっと言った。あの人さ、俺のことぜんぜんすごいと思ってないんだよ、と。
その顔が、なぜか嬉しそうだった。
私はぽかんとした。当時の私は、獅子座は褒められると喜ぶ星座だと単純に覚えていたから。すごいと思われてないなら、その人からは離れるんじゃないの。
彼はへらへら笑って、だから面白いんだよ、と続けた。追いかけていた期間、そのとき一年三か月。

あの夜から、私の中でこの星座の見え方が変わった。褒められたいのは事実。ただ、褒め終わった相手からは、あっさり歩き去る。

目次

追いかける気が続くのは、答えがまだ出ていない相手

じらすかどうかの話じゃない

追わせたいなら焦らせろ、という定番の助言がある。獅子座に関しては、あまり当たらない。連絡を減らしても、彼らはそこまで焦らない。むしろ拒絶と受け取って、静かに撤退することのほうが多い。
反応させたいなら、遠ざかるより、こちらの評価をまだ確定させないほうが効く。
獅子座の男性は、自分がどう見られているかを常に測っている。すごい人だと決まってしまった相手の前では、測る作業が終わる。終わったものに、彼は興味を失う。

読み終わっていない本のほうが手に取られる

本棚の中で、最後まで読んだ本には手が伸びない。内容を知ってるから。
途中でしおりを挟んだまま止まってる一冊。あれが気になる。あと何ページ残ってるか分かってるのに、なぜか気になる。
獅子座が追いかけたくなる女性は、たぶんそれに近い。まだ全部見せてもらってない、まだ何と言われるか分からない、という状態。
出し惜しみしろという意味じゃなくて、彼の中でこちらの人物像が固定されてない、ということ。

追いかけたくなる女性の、六つの中身

褒め方に段差がある

一つめ。すごい、を連発しない人。
獅子座は褒め慣れてる。だから、何を言っても同じ温度で返ってくる相手には栄養を感じない。無関心よりましだけど、心は動かない。
効くのは段差のほう。普段は淡々としてるのに、あるとき急に、それはほんとに上手いと思う、と真顔で言う。この落差で、彼はぐらっとくる。
私の観測だと、この段差を持ってる人が一番長く追われてる。称賛の量じゃなくて、振れ幅。

予定が、彼の都合で埋まっていない

二つめ。誘えばいつでも来る人には、行かなくてもいいという判断が生まれる。
獅子座は決断が速い。手に入ると分かった時点で、優先順位を下げてしまう。ひどい話に聞こえるけど、悪意はない。単純に、確保済みのものを後回しにする癖がある。
三回に一回、本当に予定があって断る。理由は言わなくていい。この一回が、彼の中でこちらの席を空席にしない。

会うたびに、知らない話がひとつある

三つめ。前に会ったときと同じ景色だと、彼は退屈する。
新しく始めたこと、行った場所、変えた考え。大したことじゃなくていい。彼の関与していない領域が動いていると分かればそれで足りる。
獅子座の男友達に、追いかけたくなる相手ってどんな人か聞いたら、俺の知らない話をしてくる人、と即答された。あまりに単純で拍子抜けした。
若さでも美しさでもなく、そこなんだと思う。

頼る場所と、頼らない場所が分かれている

四つめ。全部自分でやる人には、彼の出番がない。全部預けてくる人には、途中で重くなる。
獅子座が満たされるのは、助けを求められて、応えて、その人が前に進んだのを見たとき。応えたあとに変化が見えないと、じりじり削れていく。
ひとつ頼って、ふたつは自分でやる。この配分の人が、一番長く大事にされてる印象がある。

反応は速いのに、結論を急がない

五つめ。ここが独特なところ。
彼の話には笑うし、驚くし、怒るときは怒る。感情の反射は速い。それなのに、この人が好きかどうかについては、まだ決めていない顔をしてる。
獅子座はそのズレに引っかかる。こんなに反応してくれるのに、なぜ手応えが確定しないのか。(そこが分からないから、もう一回会いたくなる)
好意を隠せという話とは違う。好意は出しつつ、判定だけ渡さないという状態。

彼のいない場所での顔を、たまに見せる

六つめ。仕事で真剣な顔をしているとき、友人と大笑いしているとき、ひとりで黙々と何かに集中しているとき。
そういう場面を偶然見ると、獅子座はそわそわしはじめる。自分の前とは違う人がそこにいるから。
飲み会で他の人と楽しそうに話しているのを見て、話に割り込んでくる男性は多い。獅子座はもっと分かりやすくて、割り込んだうえで、さっき何の話してたの、と聞いてくる。
知らない面が残ってるうちは、彼の中で本が閉じない。

追う気が切れる、三つの瞬間

全肯定が三か月続いたとき

何を言っても賛成される。どんな失敗も擁護される。
最初は気分がいい。三か月くらいで、彼は物足りなくなる。自分の言葉が届いたのか、それとも自動で返ってきただけなのか、区別がつかなくなるから。
獅子座は、意見を返してくる相手を敵と見なさない。むしろ、対等の位置に置き直す。

予定が、いつでも空いているとき

急な誘いに必ず応じる。前日でも当日でも大丈夫。
誠実さのつもりが、彼の側では順位の低さとして処理される。理不尽だと思う。私も初めてこの説明を聞いたとき、正直むかっとした。
自分の予定を守るのは、駆け引きじゃなくて生活。そこを崩さない人のほうが結果として追われるのは、皮肉というか、まあそういうものらしい。

気持ちを、先に全部渡してしまったとき

好きです、と伝えるのが悪いわけじゃない。伝えたあとの態度が問題になる。
返事を待つ姿勢のまま毎日連絡が届くと、彼の中で結末が決まる。決まった話に、彼は動かない。
告白したあと、いつもどおりの生活に戻れる人が強い。ぱたっと日常に戻って、普通に笑って、普通に断る日もある。あれをやられると、獅子座はかなり動揺する。

冷たくするのとは、まったく別の話

反応をゼロにしたら、その時点で終わる

勘違いされやすいので、はっきり書いておく。
獅子座は待たされることに弱い。既読無視や、そっけない返事を続けられると、嫌われたと判断して自分から降りる。しかも速い。
減らしていいのは、こちらから始める連絡の回数だけ。返す返事は、いつもどおりの温度で返す。
心理学の通信講座で好意の返報性を扱ったとき、私は昔の自分を思い出してしゅんとした。人は、自分に好意的な反応を返す相手に惹かれる。無反応は、遠慮の顔をした拒絶として届いてしまう。

秘密主義は、ただ疲れさせるだけ

何を聞いても答えない、予定を隠す、はぐらかす。これで神秘性が出ると思っている人がいるけど、獅子座には効かない。
彼らは謎解きが好きじゃない。労力に見合わないと判断したら、単純に離れる。
見せないのは情報じゃなくて、判定のほう。行き先も趣味も普通に話していい。渡さないのは、あなたが一番ですという確定した答えだけ。

もう追わせる立場じゃない、と思っている人へ

三週間だけ、こちらから始めない

すでに与えすぎたと感じているなら、まずここから。
連絡を絶つんじゃない。こちらから話題を提供する役を、三週間おりる。誘われたら行く。会えば普通に話す。ただ、始める側を交代する。
一週間だと気づかれない。二か月置くと席が撤去される。三週間くらいが、彼の中に、あれ、が生まれる長さ。
その期間、待つのは正直しんどい。そわそわして手が伸びる。私も何度もやりかけた。

戻るときは、去年の話をしない

再会したときに、以前と同じ話し方をするのはもったいない。
彼はもうその内容を知ってる。持っていくのは、この三週間で増えたもの。始めた習い事でも、担当が変わった仕事でも、行った店でもいい。
それと、彼の得意分野で一度だけ頼る。頼られると獅子座は断れない。助けてもらったあと、結果を必ず報告する。あのやり方で通りました、まで届けると、彼の中でこちらの席が作り直される。
恋愛感情より先に、役に立った実感が戻る。順番はいつもそっち。

追われていた二人と、私の読み違え

一年三か月、追われ続けた人

タクシーの友人が言っていた相手に、後日会う機会があった。
華やかな人を想像していたら、まったく違った。物静かで、声も小さくて、彼が武勇伝を語っている横で、へえ、とだけ言って水を飲んでいた。褒めもしない。持ち上げもしない。
ただ一度だけ、彼が仕事で悩んでいる話をしたとき、その人が短く、それは向いてないだけじゃなくて、やり方が雑なんだと思う、と言った。
彼の顔が固まったのを覚えてる。そのあと、めちゃくちゃ嬉しそうに笑った。この人、褒められるより指摘されて喜ぶんかい
ふたりは翌年に結婚した。

同じ時期、追われなかった人

別の場所で、同じ男性に好意を持っていた人がいた。連絡はまめだったし、話も面白いし、彼の趣味も全部覚えていた。誰が見ても努力量は上だった。
半年で自然消滅した。
違いを考え続けて、私が出した答えは、彼女は一度も彼に反対していなかった、というところ。彼から見ると、いつ開いても同じページが出てくる本。読み終わってしまった状態だった。
本人は何も悪くない。ただ、優しさの出し方が、その相手には合っていなかった。

私が一年ぶん間違えていたこと

恥ずかしい話をすると、私は長いこと、獅子座には褒めておけばいいと思っていた。相談に来た子たちにも、そう伝えていた時期がある。
半分は合ってる。褒められると彼らは喜ぶ。喜ぶんだけど、それだけの相手を、彼らは追いかけない。
気づいたのがあのタクシーの夜で、それまでに何人か遠回りさせてしまった自覚がある。すとんと腑に落ちた瞬間、ありがたさより先に、うわ、やらかしてたな、という気持ちのほうが大きかった。

結局、追わせるための何かをしなくていい

六つ並べたけど、全部やろうとすると駆け引きになって、たぶん破綻する。
自分の予定を持っていて、思ったことをたまに言って、助けてもらったら満額で喜ぶ。それだけで、こちらは彼にとって読み終わらない相手になる。
獅子座の男性が追いかけたいのは、手に入らない女性じゃない。答えがまだ出ていない場所に、立っていたいだけ。

次に彼が何か語りはじめたとき、うなずくのを一回だけやめて、思ったことをそのまま言ってみる。そこから先の彼の顔に、たぶん全部書いてある。

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